お昼の番組『ヒルナンデス』に管理栄養士(スポーツ栄養士)の”こばたてるみ”先生が出演して、暑い夏に強い体をつくってくれる”クールベジタブル”や“紫外線対策に良い野菜”などを紹介されていました。
こばた先生はJリーグ・清水エスパレスやアスリートの栄養管理を教えたり、いろいろな公演などで活躍されている先生です。
→こばたてるみのスポーツ栄養・食育
下の写真の野菜の中には、体を冷やすもの、体を温めるものが混じっていますが、分けることができますか?
(トウガラシ、ナス、キュウリ、トマト、セロリ、ショウガ、アスパラ)
クールベジタブルとは…
クールベジタブルとは体の余分な熱を放出して『体を冷やしてくれる』野菜のこと。
水分の多い野菜や、”カリウム”を多く含む野菜には体内の余分な塩分、水分を排出する働きがあります。
そして水分を排出するのと一緒に体内の熱も放出されるので、体温も下げてくれるのです。
こういった野菜をクールベジタブルと呼ぶのだそうです。
で、上の写真の体を冷やす野菜と体を温める野菜の答えですが、
《クールベジタブル》
キュウリ・トマト・ナス・アスパラ・セロリ
《ウォームベジタブル》
トウガラシ・ショウガ
こうなります。
夏バテ予防に良い野菜
人が活動するには、体脂肪、炭水化物(糖質)が主なエネルギー源になります。
でも、人はこれだけでは活動できません。。。
そこに必要なのが、ビタミンB1、ビタミンB2といった栄養素になります。
それをこういった図で説明されていました。
エネルギー源になる脂質と炭水化物は薪、着火材になる新聞紙に例えると、燃やす火が必要で、それがビタミンB1。
その火を薪に移すには団扇が必要で、それがビタミンB2の働きと言えるそうです。
そこで、意識して積極的にとりたい野菜はビタミンB1、B2が多く含まれている野菜になります。
《ビタミンB1を多く含む野菜》
ソラマメ・枝豆・アスパラガス・トウモロコシなど…
《ビタミンB2を多く含む野菜》
ソラマメ・パセリ・ニラ・ほうれん草など…
こうやって野菜でビタミンB1、B2を補うことで、エネルギーがしっかりつくられるので、夏バテ知らずの体になるんです。
紫外線対策に食べたい野菜
紫外線は肌老化の源となります。
なので日焼け止めで対策するのはもちろんですが、紫外線ダメージを受けにくい体にすることもできるんです。
それを可能にしているのがビタミンA、C、Eで、合わせて“ビタミンACE(エース)”と呼びます。
《ビタミンACEの主な働き》
- ビタミンA
→粘膜の乾燥や細菌の感染を防ぐ。 - ビタミンC
→肌にハリや潤いを与えてシミやソバカスを防いでくれる。 - ビタミンE
→細胞の老化を防ぐ。
(ビタミンEは別名「若返りビタミン」とも言われています!)
《ビタミンACEを含む主な野菜》
- ビタミンA
→にんじん・トマト・パプリカ・パセリ - ビタミンC
→ミニトマト・パプリカ・ソラマメ・ほうれん草 - ビタミンE
→パプリカ・アボカド・トウガラシ・枝豆
これらは夏に積極的に摂りたい野菜ですね。