ショウガの独特の香りと辛味成分には色々な働きがあります。
「ショウガなしでは漢方は成り立たない」といわれる程、薬効が備わっていることは、こちらに書きました。
→生姜(しょうが)の栄養・効能
知っていたら得なので良かったらどうぞ~。
でもショウガはそれだけでなく、お肉を柔らかくする働きまであるんです。
チューブではダメ!お肉を柔らかくするしょうがの使い方
ショウガを使った代表的な肉料理と言えば「豚のしょうが焼き」。
このショウガ焼きを美味しくするポイントはショウガの力を存分に使うことです。
料理で使うときのしょうがの特徴といえば、香りと辛みですよね。
なので、香りと辛みだけであれば、チューブ入りのしょうがでも良いのでは?と思うのですが、やっぱり生のショウガの方がもう一つ大切な働きをしてくれるようなんです。
それが肉を柔らかくする働きなんです。
ショウガにはタンパク質を分解する酵素が含まれています。
この酵素が肉のたんぱく質を分解し柔らかくしているんですね。
チューブのショウガには十分辛みも香りも含まれていていますが、加熱処理をしているために、この酵素はほとんど働かないんです。
なので、ショウガ焼きを作って比べると同じ肉でも大きな違いがでてくるそうですよ。
ショウガ焼きを美味しくするポイントはそのお肉を柔らかくする酵素の働きを助けてあげることです。
酵素を働かせるには、生のショウガのすりおろしに肉を30分以上漬け込むことなんです。
味的には15分ほど置いたら十分かと思っていたのですが、どうも30分以上置くのが大切らしいのです。
ショウガの酵素にはうまみ成分のグルタミン酸と甘み成分のアミノ酸を増やす働きもあるようで、しっかり漬け込むことでやわらかく、そして旨味も甘みもアップさせ、美味しいショウガ焼きができる訳なんですねぇ。
ちょっとしたポイントを抑えるだけで、いつもの料理が美味しくなるなんて得した気分になりませんか?
ショウガの保存は常温で
あともう一つ、ショウガって冷蔵庫で保存してませんか?
私はずっとずっと冷蔵庫で保存してたんです。
でも実は常温で保存するのが良いんですね。
10℃以下で保存すると低温障害をおこしてしまうそうなんです。
常温で濡れた新聞紙にくるんで保存するのが一番良いそうですよ。