昨日(2012年1月7日放送)の”世界一受けたい授業“に、あの”女子栄養大学”の副学長の香川 靖雄先生が出演されてました。
この本で、女子栄養大学って有名になりましたよね^^
香川先生は成功率なんと90%のダイエットマスター!
『ダイエットの最大の敵は食べたいものが食べれない”ストレス”ですが、 我慢せずにお腹いっぱい食べても痩せる方法を教えます。』とのこと。
私が思うには、この女子栄養大学の教えてくれる食事法は単なるダイエット法だけで終わるのではなくて、“正しい食事法”を学べ、それは一生役に立つ知識になるのではと感じます。
この飽食の時代。食べる物には困りませんが、食べ方には本当に困ります。
正しい食べ方の指標みたいなものがあるととて役立つと思います。
そしてもう一つ!
ダイエットについて知っておきたい大切なことは食べたい物を我慢するダイエットは、なんと寿命を短くするってことです。
我慢、我慢のダイエットは大きな間違いだったんです。
食べ方は行き方に通ずるところが必ずあると、30歳を超えてから確信しました。
今からでも遅くありません!正しい食事を少しずつでも学ぶのって大切ですよね。
陥りやすいダイエットの失敗
痩せたい!と思い、よしダイエットをしよう!とすると。誰もがまずやることは食べる量を減らすことです。
でも頑張って量を減らしても、体重ってチビチビしか減りません・・・。
するとムリしてさらに量を減らして頑張ろうとします。
誰でも、できるだけ短時間で急激に痩せたい!と思うもんなのでついつい少しムリをしてしまいがちです。
すると身体は血糖が不足に陥ります。
こうなると“脳”は飢餓感を感じて、「命の危険だ!筋肉や骨からも糖分を作れ!」指令を出します。
すると筋肉が痩せてしまうことになるので、体重は嬉しいことに減ります。
が!脂肪は減りません。
さらに、筋肉量が減ってしまうと運動能力が落ちてしまいます。
階段を少し上るくらいで疲労を感じ、エネルギーを使った状態になって、身体はエネルギーを求め、食欲がうんと増してしまいます。
そこで人は少し油断をしてしまいます。
体重は減っているんだからと、少しぐらい良いよね・・と食べてしまうんです。
こうなると、リバウンドが起こってしまうんです。
そしてムリなダイエットの恐いところは、このリバウンドだけではないようです。
ムリなダイエットは寿命を縮める!
食べたい物を我慢して、ムリしてダイエットをすると寿命までも縮めてしまうことになると最近の研究で分かったそうです。
2009年ノーベル医学生理学賞を受賞したブラックバーン博士は、人の染色体の末端部分には”テロメア”なるものがあって、そのテロメアの長さによって人の寿命が変化することを発見したんだそうです。
さらに研究を進めると、このテロメアはストレスによって短くなってしまうことも分かったそうです。
つまり食べたいものを我慢するストレスによって、このテロメアは短くなってしまうんです。。。
でも食べたいだけ食べてたら痩せられないのでは?
どうすれば良いのでしょう?
我慢せず食べても脂肪が減ってリバウンドしないダイエット!
それは無駄なカロリーを抑えつつ、美味しくボリュームのある食事にすること!
これが大切なんだそうです。
【例1】ハンバーグ定食…1020kcal
- ミンチ肉→40gほど減らして、エリンギに置き換える。《-80kcal》
脂身の少ないモモの赤身のミンチにする。《-55kcal》 - 玉ねぎ→油で炒めるところ、油を使わず電子レンジで加熱する。《-15kcal》
- デミグラスソース→大根おろし+ポン酢であっさりと!《-86kcal》
- 付け合せのジャガイモ→付け合せをなくして、このジャガイモ半分の量にしてお味噌汁へ《-38kcal》
- シーザーサラダ→あっさり目のコールスローに変える《-230kcal》
結果、-504kcal、もカロリーダウン!!
見た目はほとんど変わりません!
【例2】カレー...831kcal
- カレールウ→スパイス+ヨーグルトで代用!《-222kcal》
- 鶏肉→皮を取り除く《-63kcal》
- ご飯→量を減らして変わりにピクルスを添える。《-45kcal》
結果-330kcalに!
【例3】鶏のから揚げ定食…793kcal
- 鶏もも肉→鶏むね肉にして、皮は取り除く《-100kcal》
- 片栗粉→米粉で代用《-89kcal》
- エリンギのソテー→舞茸の甘酢漬け
- ヒジキの煮物→糖分が多いので、糸こんにゃくなどでカサ増ししつつ、オイスターソースなどで炒める。《-70kcal》
結果-303kcalに!
こんな風にして少しずつ余分なカロリーを下げつつ、ボリュームは削らない工夫で、満足感の得られる食事にするのが、女子栄養大のリバウンドし難いダイエット法なのです!
もちろん栄養のバランスもしっかり考えられてます。
太り難い食べ方のルール
【ルール1】食べても良い時間帯
お昼の間は食べても良い時間帯です。
というのは、たんぱく質の一種“BMAL1”が、食べた脂肪分を脂肪細胞として溜め込んでしまうのですが、この”BMAL1″が活発に活動しだすのが夜(18時以降~)からなんです。
逆に昼間の10時~14時まではほとんど活動していないので、食べても脂肪になりにくい時間帯なのだそうです。
【ルール2】朝ごはんはバランス良く摂る
朝ごはんは、今になって食べなくてもOKという話もよく聞くようになりましたが、できるだけ摂る方が良いのだそうです。
朝ごはんを摂ることで体内時計がリセットされるので、体内に溜まった脂肪や糖分が燃焼しやすくなる上、身体にスイッチが入って、痩せやすい身体になるのだそうです。
そのためにはやっぱりバランス良く食べることが大切!なんです。
【ルール3】正しい順番で食べる!
カロリーオフだけでなく、たくさん食べても太りにくい食べ順を頭に入れておくことが大切です。
それにはまず、“野菜類”から食べるようにします。
血糖値が上がりにくくなるので脂肪を作りにくくしてくれます。
逆にご飯やお肉から食べると、身体の中で血糖になりやすく血糖値が上がります。
血糖値が上がると脂肪に変わってしまうのだそうです。
逆に野菜から食べると、吸収される速度が遅くなって、血糖値はゆるやかに上がるので、脂肪になりにくいんですね。
ただ、始めにサラダばかり食べると、メインの料理が冷めてしまう。。。
と心配になりますが、始めに何口か食べるだけでも効果があるので安心です^^
【ルール4】しっかり噛むこと!
噛む目安は1口で30回を目安にしてしっかり噛みます。
噛むことによって、満腹中枢が刺激されるのでドカ食いを防げる上に、内臓脂肪が燃焼しやすくなるのだそうです。
【ルール5】夕食が遅くなる時は分食(ぶんしょく)に!
さっきのご飯を食べても良い時間帯をみて分かる通り、夜はできるだけ早くに夕飯を摂ることが一番おススメです。
でも、どうしても仕事などの都合で食べれないって時も多いかと思います。
そんな時は晩御飯を2度に分けて食べる“分食”が良いのだそうです。
夕方の6時くらいにバナナ、おにぎり、ゆで卵などを軽く食べて極端にお腹が空かない状態にしておいて、夜10時ごろに量を減らして野菜中心にした食事を摂る。
これだとゆっくりしか吸収されないし、急激な空腹感にも襲われないのであまりストレスを感じることもないのだそうです。
こんな風にして、食べないで根性だけでダイエットするのではなく、食べたい物を工夫して食べながら、太らないポイントを抑えつつ食事をすることで、自然に痩せてしかもリバウンドしません。
それを習慣化してしまえば健康を保つことできますよね!
カロリーを抑えながらボリュームは抑えない女子栄養大学流調理のテクニックは、上に書いた他にもたくさんあります。
興味のある方は本の購入をおススメします!