「疲れ」をただの疲れだと軽くみていると、怖いんですね。
「過労死」という言葉は日本で生まれたのだそうです。
英語でも「KAROSHI」と、辞書にも載っているほど。
日本は有給休暇が最も取れてない国ともいわれています。
働き過ぎです、日本人。
“過労死”は年々増え続けているし、過労死予備軍はなんと700万人もいるといわれているんです。
過労死で息子(33歳)で失くしたお母さんの証言で、死に至るまでの再現ドラマがTVで紹介されていたのを見ましたが、そんな働き方をしている人って全然珍しくないよね。。。と感じました。
「身近にもそれぐらい働いている人ならいるよ」と普通に思ったので、とても他人事ではないことがリアルに感じ取れました。
大切なのは「”過労死”は身近にある」ことを知ることだと思います。
働きすぎを自覚し、早くに対処できたら「死」までは至らないかもしれないのです。
とはいっても、自分の疲れが分らない人はたくさんいます。
それに、みんな同じで疲れているんだから自分だけ根を上げるわけにはいかない。。。そんな思いが本当の疲れをごまかしているかも知れません。。。
「疲れ」が風邪のバロメーターの「熱」のように数値化できたら良いんですけどね。。。
と思っていたら、疲れのたまり具合を最新の検査法で“数値化”できるようになっているんです。
疲れのたまり具合を唾液で測ることができる
上の写真の「綿」に唾液を染み込ませて、『疲れの蓄積』具合を調べることができるんだそうです。
人は疲れていると“ヘルペスウィルス”が唾液中に分泌されるので、その数値を出すことで疲労の蓄積具合を数値化できるんだそうです。
この検査は1ヶ月前から蓄積されている『疲労度』を測定できます。
ただこの検査は研究で利用されている段階。
さらに、医師の判断で疲労測定に利用される方法のため、一般の方が測定できることはありません。
もしそれが一般化されれば、限界を超えた働き方をしている人をもっと早く救えるかも知れないですよね。。。今後に期待です。
疲労を甘く見ないこと!
疲労を放っておくと、行く末は”過労死”、”過労による自殺”。。。そんな運命を辿っている人が実際にいるんです。
「ただの疲れ」と甘くみないようにすること。
でもその疲れを自覚したとしてもどうやって解消すれば良いのでしょう?
疲れには
- 肉体の疲れ
- 脳の疲れ
この2種類があります。
肉体的疲れであればとにかく休むことが大切です。
でも、仕事による疲労はたいていが体も頭も両方が疲れている状態なので、両方とも解消する必要があります。
まずは休む。眠る。
これがすぐに出来ないのであれば、
- 薬を飲む(なるべく医者に処方してもらう)
- 湿布を貼る
- 科学的根拠のある栄養ドリンクを飲む
で対処します。
でも、疲労研究の第一人者の渡辺教授いわく、
「点滴や栄養ドリンクでの回復は“一時の回復”に過ぎない」
とのこと。。
この教授の言っていることも最もなので、薬や栄養ドリンクを常駐的飲むようになったら、それはそれでまた違う問題になってきますので、その辺はしっかり頭に入れておきたいですね。
疲労度チェック!
肉体の疲労解消で大切なのは、「疲れにくい体づくり!疲れがたまらない体づくり!」です。
まずは「疲れ」を自覚をするためにも、疲労度チェックから…
- 電車に座ると、すぐに空席を探してしまう。
- 小銭を使わずすぐにお札で払ってしまう。
- 携帯電話は1年以上同じものを使っている。
- 最近、新しいレストランに行っていない。
- 文字の多い本よりも、写真の多い週刊誌をよく買う。
- たっぷり眠っても自然にスッキリと目が覚めない。
- 「遊びたい」より「眠りたい」
- 計算が遅くなった。
- すでに持っている物と同じ物を買ってしまう。
- 人にぶつかりやすい。
6個以上当てはまったら疲れため込んでいるかも?
疲れにくい体づくり
疲れにくい体づくりをするには、日本の伝統芸能(現存最古の)『能』にヒントがあります。
それは、能でよく使われるという“すり足”です。
ちょっと腰を下げて、床から足を動かさずに歩く方法です。
この”すり足”を1日5分ほど行うだけで、インナーマッスルである”大腰筋”を活性化することができるので、太ももに筋肉が付き、肉体的に疲れにくい体を作ることができるんです。
すり足のやり方
1:基本姿勢
ひざを軽く曲げて背筋を伸ばす。手は体の前で円を作るような姿勢。
2:すり足の方法
すり足というと、床に足をすりつけるイメージですが、少し違います。
かかとを床から離さないまま、お腹の中の筋肉でももを静かに上げることで、足が前に出るという感じです。
他にも疲労しにくい体づくりのエクササイズがあります。
最近女性にとても人気があるという「体調と体型を改善する運動「コンディショニング」というエクササイズです。
コンディショニングトレーナーとして有名な“有吉 与志恵 先生が紹介されていた疲れない体づくりのエクササイズは、まずは疲れた体をいったんリセットする“リセット コンディショニング”を行うこと。
そして良い姿勢になった状態(リセットされた状態)をそのまま安定させる、“アクティブ コンディショニング”を行うといった方法でした。
肩こりがなくなるコンディショニング
≪リセットコンディショニング≫
デスクワークが多い人によく見られる姿勢は、左右どちらかの肩が上がってしまっている状態。
このままでは肩こりなどの疲労がたまってしまい、慢性的な肩こりに悩まされます。
やり方は簡単です。
- 凝っている部分を指で押さえ、腕の力をぬいてブラブラさせる。
- 今度は肩の付け根からクルクル回す。
たったこれだけでも凝り固まっていた肩の筋肉がほぐれて緩み、肩こりが解消されるそうです。
そしてその状態をキープするために次はアクティブコンディショニングを行います。
≪アクティブコンディショニング≫
- 手の平を天井に向けて、前に出し、小指を少し握ってその他は開くようにする。
- 脇をしぼって、腕を90度に曲げて、後方に広げる感じ。この時、脇はしぼったままです。
↓この2つの動作を行うだけで、肩のズレがこれだけ回復されてました!
足と腰の疲れを解消するコンディショニング
≪リセットコンディショニング ≫
立ち仕事の人に多く見られるゆがみが、骨盤の左右のズレです。ずれていると腰や足に疲れを感じやすくなってしまうんです。
1:足を伸ばして座った状態で、足の力を抜いてリラックスさせて、片足のひざを持ちます。
持った足をひざを打ち付けるようにとんとんと上下に動かします。
2:その後、股関節から足を引き抜くように、かかとを始点にして、股関節から足をクルクル回します。
※トントン、クルクルを各5回づつ、合計10回程度行います。
これで、骨盤のゆがみがリセットされます。
そしてリセットした骨盤をそのままキープできるようにアクティブコンディショニングを行います。
≪アクティブコンディショニング ≫
寝転んだ状態で、片ひざを立て、もう一方の足を内回しにしながら引き寄せます。
ひざがぶつかりあったら、外に開いて、ゆっくりとかかとを押し出します。
※これを両足各5回、合計10回繰り返します。
これで、正しい骨盤の位置で足の可動域を覚えさせれます。重心が中心になって疲れにくい体になるのだそうです。
※脳の疲れを取る方法はこちらにまとめます。
→【疲労度チェック】脳の疲れをリセットする方法
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