「過労死」大国と言われている日本で生き抜くには、やっぱり日々のメンテナンスが大切です。
過労死は決して特別なことではなく、身近に起きうることだという認識が大切です。
疲労には体の疲れと脳の疲れの2種類あります。
仕事のし過ぎで感じる疲労はたいていがその両方です。この認識も大切です。
体の疲れをリセットして疲れにくい体づくりをする方法はこちらにまとめました。
→【疲労度チェック】疲れにくい体の作り方
ここでは、『脳の疲れの取り方』についてまとめたいと思います。
脳が疲れるってどんな感じ?
そもそも脳の疲れってどんな感じなのでしょう?
脳の疲れは体の疲れと比べて、気づきにくいのが厄介なところなんです。自覚せずに放ったらかし状態にしたままだと、その疲れはどんどん蓄積されていくそうです。
脳の疲れが蓄積されると、神経細胞の働きが鈍くなってしまいます。
伝達物質が減少してしまうので、脳・体の異常を感知できなくなってします。
これは、自分で自分の不調に反応できない状態に陥るのです。
こうなってしまうと、過労死や自殺。。。といった最悪のケースになる可能性がかなり高くなってしまうんです。
なので、まずは自覚することがとても大切ってことが分かります。
そこで、『脳疲労』に関する本を多く執筆されている、東京都あきる野市にある「米山医院」の院長、”米山公啓(よねやまきみひろ)”先生に学ぶ、脳の疲れに気づく疲れ具合チェックする方法をご紹介しいます。
まず、脳の疲れに気づく方法とは…
これが本当に難しいようですね。細かく知るには脳の検査をしてみないと分らないとか。。。自分でも簡単に分る方法はこれ↓
脳疲労チェック!
- 両手を腰に当てて、まっすぐに立ちます。
- 利き足で片足立ちをします。
- 目を閉じます。
この状態で何秒間キープできるかで脳の疲れが分るのだそうです。こんな状態になったらNGですので注意しましょう。
- 腰から手が離れてしまう。
- 目を開けてしまう。
- 利き足の位置がずれる。
- 上げていた足が床につく。
だいたい↓これくらいの間キープできたら、大丈夫!できなかったら、あなたの脳は疲れているかも?!
- 39歳以下…30秒以上キープ
- 40歳以上…20秒以上キープ
脳の疲れを解消させる方法
脳の疲れ具合が分かってきたら、今度はその疲れを解消する方法をが知りたいですよね。。。
でも脳って、独特の疲労解消法があるんだそうです。
≪その1≫…目を1分間だけ閉じる。
これだけで脳疲労回復になるのだそうです。目を閉じるだけで、脳への情報を80%もカットできるので、脳を休ませることになるんだそうです。(視覚:80% 嗅覚・触覚:16% 聴覚:4%)
- 目を閉じて音楽を聴く
- アロマを焚いて、目を閉じる。
などが効果的だそうです。
そしてもう一つ面白いのが、”クラヤミ食堂“という料理屋さん!
目隠しをして何も見えない状態で食事を楽しむお店です。
脳の疲労の方法の一つとして、視覚情報をカットして味覚や触覚などを刺激するのが良いそうですが、この”クラヤミ食堂”では、まさにその体験ができるんだそうです。
お店の入り口でアイマスクをして、店員さんに導かれて席に着き、出される料理も知らされていないという徹底ぶりなので、触覚、嗅覚、味覚がかなり刺激されそうです。
これで脳の疲れが取れるんでしょうか?
ちょっと不思議な気がしますが、これが脳独特の疲労解消法だそうです。
と言っているのは、脳科学者の茂木健一さん。
「基本的に脳の疲労回復法というのは、休ませるのとは違うんです!」
とのこと。
脳を違うモードで使うことが、疲労回復に効果があるんです。
つまり、いつもと(仕事と)違った体験を脳にさせて刺激を与えることで脳はリセットさせることができるってことでしょうか。
≪その2≫…アクション映画を観る!
アクション映画のような、ハラハラ・ドキドキ感を味わえる映画を観て、一度脳を緊張させてやるのが良いそうです。
緊張させて、リラックスさせてやることで、よりリラックス効果が高くなるという方法だそうです。
他にも、普段は行かないような敷居の高いお店で食事をしたりするのも有効。緊張してお店に入り、美味しいという反応でリラックスできるというのです。
なるほど。。。少し脳のリセット方法のコツが分かってきたように思いませんか?
≪その3≫…昼寝をする
夜の3時間の睡眠と昼寝の1時間と同じぐらいの効果があるので、一度仰向けになって、お腹でゆっくり呼吸して、徐々に足先がダランとしてくる感じを意識して、チカラを抜いて昼寝すると、脳のリセットにも効果的なんだそうです。
ポイントは、なるべく部屋を暗くすること。
少しの明かりでも網膜が刺激されて、脳が反応してしまうからです。
そして効果的な時間は30~60分ほどです。睡眠時間が長すぎると眠気や疲労感を増すことになるので要注意!
≪その4≫…休日は普段しないことをする!
普段事務職の方なら、言葉や数字をあつかっているので、左脳を使っています。
なので、休みの日は右脳を使うことをすれば良いのだそうです。
例えば、想像で何か絵を描いたりするのが良いようです。
普段デザインや物つくり、商品開発などをしている方なら、直感的な右脳を使っているので、休日は読書などがオススメなんだそうです。
他には知らない場所に訪れるのも脳にとってリフレッシュになるのだとか。
≪その5≫…緑の香りを嗅ぐ
疲労研究の渡辺恭良先生の最近の研究で分ったことらしいのですが、緑の香りを嗅ぐだけで、疲労予防ができるのだそうです。
緑とは木や草、葉っぱなどの香りのこと。木がたくさんある公園などの自然環境で嗅いでいるあの香りです。
緑には”青葉アルコール”や”青葉アルデヒド”という物質が含まれていて、それが脳にとても良いのだそうです。
なんでもこの↓ような空間で、同じ作業を同じ時間するという実験を行ったそうです。
- 何もない殺風景な空間
- 緑のたくさん置いてある空間
- 別の香りがする空間
すると、緑のある空間での作業は、ペースを守り続けて、ミスも少なかったという結果が出たんだそうです。
緑の癒し効果は気のせいではなく本当にあるんですね。
脳疲労解消法まとめ!
≪5つの脳疲労解消法≫
- 1分間目を閉じる。
(音楽を聴いたり、アロマを焚いたりするとより効果的!) - アクション映画を観る。
(一度脳を緊張させて、その後緩めると、脳のリラックス感が増します) - 昼寝をする。
(暗くして、1時間程度寝ます。寝すぎは要注意) - 休日は普段しないことをする。
(左脳派仕事の人は右脳を使い、右脳派仕事に人は左脳を使う) - 緑の香りをかぐ。
(森林浴にでかけて癒します)
脳は本当に独特な疲労回復メカニズムがあるんですね。
脳を元気に保つには、日々の切り替えも大切なのかなと感じました。
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