はなまる情報が続きますが、
今日の”とくまる”のテーマは『これから危険!食中毒対策5つの盲点』でした。
お店とかはたくさんの人が出入りするから、
「菌とか入りやすいけど、家庭じゃある程度注意しておけば大丈夫なのでは?」
と、私も思ってたんですが。。。
そのある程度の注意は本当に正しい対策なのか?そこが一番大切だなと思いました。
だって、意外ですが「新鮮な食材でも食中毒になる!」のだそうですよ!
最近問題になった「病原性大腸菌O111」のこともあります。
食中毒は軽く済めば腹痛で治まるので甘く考えてしまいがちだけど、重症化すれば死に至るもの。。。なので正しく怖がって対策をすること!
これがやっぱり大切なんです。
1:新鮮なものにも食中毒菌はいる!
【牛肉】
数年前問題になった『腸管出血性大腸菌(o-157)』。
感染すると腎不全・脳症を併発させて、酷い場合は死に至ることもある怖い菌なんです。。。
この菌、肉の中ではなく、牛の大腸の中にいる菌なんです。
加工をする段階で菌が肉の表面についてしまうのが原因なんだそうです。
だけどこれ、お肉の表面をしっかり焼けば、中がレアでも問題ないんです。
問題なのは『粘着肉』!
『成型肉』と表示されているこも多いこのお肉は、色々な部位のお肉を寄せ集めて成型したものなので、肉の内部にまで食中毒菌が入っている恐れがあるのです。
なので、中までしっかり火を通すことが大切です。
ひき肉も同じです!ハンバーグにしても、中までしっかり火を通して食べましょう。
あと、タレが絡めて売ってあるお肉!
調味料には水分が含まれているので傷みやすくなり、肉の中まで菌が入ってしまっていることが!
そういったお肉は中までしっかり火を通すことが大切です。
【タマゴ】
タマゴと言えば『サルモネラ菌』ですよね。。。
発熱や下痢を引き起こす菌です。
サルモネラ菌と言えば、タマゴの殻に注意がいきがちなんですが、最近はタマゴの表面は消毒されているものが多く、昔ほど問題はなくなっているようです。
問題なのはタマゴの中!中身にもサルモネラ菌がいるんです!
注意することは、
生卵を食べる時は割ったらすぐに食べること!
それならまったく問題ないんですが、生卵を使って加工する時が危険なんだそうです。
例えばマヨネーズやティラミスを作って、その日に食べきらずに翌日までとっておくと、食中毒菌は増殖して危険なことに!
割ってから時間がたつと危険!
割ってすぐなら生でもOKと覚えておきましょう。
【魚】
海の中に生息する『腸炎ビブリオ』。
8月~10月に食中毒患者が激増する食中毒菌です。
魚を買った帰り道、ちょっとのつもりで近所の人を立ち話。。。
真夏にこれをすると、菌はあっと言う間に増殖!
そんな時に注意したいのは、帰ったらしっかりお水で洗うこと!
腸炎ビブリオは真水に弱いんです。
エラの中や細かいところまでしっかり真水で洗うことで防げます。
2:私たちの手には食中毒菌がいる
調理前には石鹸で手を洗ってますよ~って方も、もう一度自分の手の洗い方をチェック!!
手には「黄色ブドウ球菌」という菌がいて、手の汚れの80%は指先に集中していることを意識しましょう。
指先から指の間を特に注意して手洗いをすること!これがポイントです。
そして手拭タオルは毎日変えるのが理想です。
3:冷蔵庫内でも食中毒菌は増殖する
冷蔵庫は開け閉めすると温度が変わることを知っている人は多いかと思いますが、どれくらい上がって、下がるのにどれくらいかかるのか知っている人は少ないと思います。
冷蔵庫をあけて50秒後には庫内の温度は10度にまで上がって、その後冷蔵庫を閉めても元の温度に戻るのに15分もかかるのだそうです。
この温度差で菌が増殖してしまうこともあるんです。
なので、冷蔵庫の開閉は最小限に!
そして、冷蔵庫内は詰めすぎないことが大切!
4:洗っても食中毒菌はゼロにはならない!
洗剤を付けて洗うと、菌は全部しっかり洗い落とせた!と思いがちなんだけど、菌はゼロにはならないのです。
何が大切かというと、洗った後にしっかり水分を取ること!
まな板であれば立てて、乾燥させる!
台ふきんは干して乾かすこと!
これ鉄則なのです。
しかもまな板は使った面だけでなく、側面も裏面もしっかり洗うこと!
包丁は刃の部分だけでなく、刃の付け根や持ち手の部分もしっかり洗うこと!
5:お弁当、梅干を入れても安全とは限らない!
梅雨時から夏の間のお弁当ってけっこう神経つかいますよね。。。
食中毒対策を考えたお弁当と考えずに作ったお弁当の菌の発生数を測定したらなんとこんなにも差が出たのだそうです。。。
梅干には殺菌効果があるからと日の丸にして入れる人も多いかと思いますが、、、
実はここにも盲点が!
梅干には確かに殺菌効果があって食中毒対策になるんだけど、
梅干を置いている回りにしか効き目がないのです。
なので、梅干はご飯を炊くときに入れます!
炊き上がったら、梅干を混ぜ込んでしまいます。
この方が効果があるのだそうです。
《食中毒対策のお弁当作りのポイント》
- ご飯もおかずもしっかり冷ましてから弁当箱に詰めること。
- 水分の出ない工夫をすること!
- 少しでも熱いまま入れると弁当箱の側面に水滴がついて菌が増殖してしまうことに!
- 塩気の強いおかずの隣に塩気の薄いおかずを入れると、浸透圧の効果で塩気の薄い方のおかずから水分が出てしまうこともあるので注意!
おかず同士をくっつけない工夫が必要です。
- 揚げ物は水分が出にくいのでOK
- 卵焼きなどにはシソやショウガなどを入れると殺菌効果があるのでグッド!
- 保冷剤を使って、保冷バッグに入れていくことは効果あり!
保冷剤はお弁当箱の上に載せるだけでなく、下にも置いて挟むようにするとなお良い!
まとめ!食中毒予防3つのポイント
1:つけない!!
手はしっかり指先を中心に洗う!
調理道具は細かいところまでしっかり洗う!
これで食材に菌をつけないようにする。
2:増やさない!
菌を増やしてしまう条件は
『水分』・『栄養(食材)』・『10℃以上の温度』です。
菌を増やさないことで食中毒は防げます。
3:殺菌する!
加熱すること。
長く書いてしまいましたが、
この3つのポイントをしっかり押さえておけば、
食中毒も心配いりません。
これで、梅雨と熱い夏をのりきりましょう~。