余らせがちなかぼちゃ丸々1個を使いきる方法をまとめています。
かぼちゃの美味しい見分け方や保存方法、切り方などの基本情報はこちらにまとめました。
→かぼちゃ丸々徹底活用術まとめ1
ここではかぼちゃを余すことなく活用するアイデアやレシピなどをまとめています。
使いきれないかぼちゃは干しかぼちゃに!
使いきれなかったかぼちゃは、無駄にしないで干して『干しかぼちゃ』にすると、半生に乾かしたかぼちゃでも1ヶ月は日持ちし、カラッとしっかり乾燥してしまえば、1~3ヶ月までもつんだそうです。
干してしまったら使いにくそう。。。と感じますが、水で戻すと柔らかくなるのでいろいろ工夫すれば活用法もいろいろあるんだそうです。
《かぼちゃの干し方》
1:かぼちゃは果肉の側から5mmの厚さに切りそろえます。
※なるべく厚みは揃えた方が均等に干し上がるので、理想だそうです。
2:切ったかぼちゃは日の当たる室内で2日ほど干せば完成!
※干し方の大切なポイント!
なんとダンボールの上に干すのが良いそうです。
段ボールは紙素材なので水分を程よく吸ってくれるということと、更に空気の層が通気性にも優れているらしいので、干すのにちょうど良いんだそうですよ。
ザルやアルミ箔などの上で干すよりも、段ボールに干した方がこんなにも水分量が減るという結果も出ています。
3:干す時は、よく絞った布巾で表面を軽く拭いて、切ったかぼちゃが重ならないように並べます。
1日この状態で干し、翌日は裏返して干します。
※もちろん室外で干してもOK!
魚干しのネットを使用すると、虫や鳥の心配がなくて良いかと思います。
干しかぼちゃ活用レシピ
韓国の伝統料理研究家”ナ・スンジャ”さんのレシピです。
本も出されています。
なすんじゃさんのキムチ・ナムルとおかずの教室 | ||||
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干しかぼちゃとジャコの炒め物
韓国ではとてもポピュラーな作り置きおかずだそうです。
【材料】
- ちりめんじゃこ・・・100グラム
- 干しかぼちゃ・・・50グラム
- ごま油・・・大さじ2
- しょうゆ・・・大さじ1~2
- にんにく(きざみ)・・・大さじ1
- 粉とうがらし・・・適量
- 煎りごま・・・大さじ2
【作り方】
1:干しかぼちゃの表面を軽く水で洗い、水気を切って、小さめに切ります。
2:フライパンにごま油、にんにく(みじん切り)、ちりめんじゃこ、干しかぼちゃを入れて、弱火でじっくり炒めます。
3:おじゃこの香りがしてきたなという頃に、一旦火を止めて、粉唐辛子と醤油を入れてからめます。
最後に炒りごまを入れて混ぜ合わせたら出来上がり!
干しかぼちゃとのチヂミ
【材料】
- 小麦粉・・・150グラム
- 水・・・1カップ
- 卵・・・1個
- 干しかぼちゃ・・・60グラム(生約200グラムを2日干し)
- ごま油・・・適量
- しょうゆ・・・適量
- 酢・・・適量
【作り方】
1:干しかぼちゃを20分程水に浸して戻しして、適当な大きさに切ります。
※水で戻すと干しかぼちゃは柔らかくなるので、色々な料理に活用できるそうです。
2:ボウルに小麦粉、卵、水を入れて、サラサラになるまで混ぜます。
そこに程よい大きさに切った干しかぼちゃを混ぜ合わせます。
3:フライパンにごま油をひいて、(2)を流し、焼きます。
ふちの色が変わってきたら、ひっくり返して裏面も焼きます。
※水分をよく飛ばして材料の旨味を残したいので、フライ返しなどで押さえて焼きます。
4:しょうゆ5:酢1の割合で混ぜて、タレを作ります。
5:焼けたら、ひし形か放射状に切って盛りつけて完成。
同じ干しかぼちゃを使った料理でも全然違う一品なので、同時に食卓に並べても飽きることなく食べることができるので、どんどん消費することができますよね。
干しかぼちゃはそのまま、おやつ感覚でつまむこともできます。
かぼちゃのワタや種も栄養満点!
これはかぼちゃのスープではなく、かぼちゃのジュースだそうです。
なんとこれ、かぼちゃのワタの部分を使って作るんだそうです。
かぼちゃの種やワタにはこんなに栄養素がいっぱい含まれているので、捨ててたんじゃもったいないんです!
ワタ部分の栄養を見てみると、
《かぼちゃのワタの栄養》
- 食物繊維が豊富
- βカロテン(なんと果肉部分の2倍!)
- ビタミンC
- ナイアシン
- ビタミンE
これはバカにできませんね^^
かぼちゃのワタジュース
まずはワタの活用から。
こちらはジュースにしちゃいます。
【材料】
- かぼちゃのわた・・・2分の1個分
- 水(または牛乳)・・・1カップ
- レモン汁・・・大さじ1
- はちみつ・・・小さじ1
【作り方】
1:かぼちゃのワタと種をくりぬいて、種と分けます。
2:ワタの部分を耐熱容器に入れて、ラップをし、電子レンジ(500w)で2分ほど加熱します。
3:ミキサーに、(2)のワタ、ハチミツ、レモン汁、水を加えてかけます。
※かぼちゃによって甘さが違うので、ハチミツはお好みで!
これでかぼちゃジュースの出来上がり!
お次はかぼちゃの種。
こちらも栄養満点で、女性に嬉しいミネラル(マグネシウム・亜鉛・鉄)が豊富なんです。
かぼちゃの種の食べ方》
1:水で洗います。
2:ザルなどに並べて、風通しの良いところでタネを干します。
※夏なら丸1日干せばOK。目安は表面が乾き、薄皮がはがれてくるまでだそうです。
3:食べる時に、フライパンで乾煎り(強火)して、表面に焦げ目をつけます。
※種がはじける時もあるようなのでご注意を!
4:後は殻を中の実を出し、好みで塩やハーブを振って食べます。
※殻を割るポイントは筋に沿って、歯で切目を入れ、中身を取り出します。
煮崩れしないかぼちゃの煮物の作り方
かぼちゃを料理する時のお悩みの上位に入るのが”煮くずれ”だそうですが、これを知っておけば煮崩れ知らずで、ホクホクの食感の煮物が作れるようになるはずです!
かぼちゃって、上と下によって特性が違うのだそうです。なので、煮くずれの度合いが違ってくるのだらしいです。
[実験]
かぼちゃを上下の半分に分け、それぞれ水から煮込んでみます。
(どちらも水から強火で煮込んで、沸騰後弱火にします。)
するとしばらくすると、差が出てきます。
上半分(左側)の方の煮汁は若干色づいたかな…程度なのに対して、下半分の鍋(右側)の煮汁は濃い目に黄色く色づいてます。これはかぼちゃが煮崩れ始めている証拠です。
つまり、実験の結果はかぼちゃの上半分の方が煮くずれしにくいという結果に!
でもどうして上半分は煮崩れしにくいのでしょう?
これはでんぷんの量の違いにあるそうです。
かぼちゃのデンプンは、下の方が多く含まれているんだそうです。
そしてデンプン貯蔵細胞に入っているデンプンは、熱が加わると性質が変わって、丸くなって、細胞同士の結合が緩くなって分離しやすい状態になるんだそうです。
このようにデンプンの変性が煮くずれの原因だったと言うワケです。
この特性を利用すれば煮くずれ知らずの煮物になるんですね。
かぼちゃのそぼろ煮
鶏ミンチを入れるのはカボチャに含まれる、ビタミンEとβカロテンの吸収を鶏みんちの脂質が助けてくれるからだそうです。
かぼちゃと鶏ミンチはベストな相性だそうです。
【材料】
- かぼちゃの上半分・・・4分の1個分
- 鶏ひき肉・・・100グラム
- しょうゆ・・・大さじ1
- 酒・・・大さじ1
- 砂糖・・・大さじ1
- しょうが・・・2分の1かけ
- 水・・・1カップ
- かたくり粉・・・小さじ1
【作り方】
- 鍋に鶏ミンチ、醤油、酒、砂糖、ショウガを加えて、弱火でしっかり混ぜながら炒めます。
- 水をカボチャの2/3ほど浸かるくらい入れます。
※水は入れすぎないのがポイント!煮崩れしやすくなります。 - 沸騰してきたら、火を弱火にし、10分ほどフタをして煮ます。
※煮過ぎないのも重要! - 最後に水溶き片栗粉を加えて、かぼちゃが崩れないように、鍋ごとゆするようにして混ぜます。
すると、形がしっかりした、煮崩れなしの煮物に仕上がるんだそうです。
かぼちゃの下側はマッシュサラダに
煮崩れしやすい下半分はマッシュしてサラダにすると良いそうです。
【材料】
- かぼちゃ・・・適量
- マヨネーズ・・・大さじ2
- ハム・・・・2枚
- こしょう・・・お好み
【作り方】
- 下半分のかぼちゃにラップをして、電子レンジ(500w)で6分ほど加熱します。
- かぼちゃが柔らかくなっていたら、取り出して、ボウルに移して、熱いうちに、粘り気が出るまでヘラで混ぜ潰します。
- 細かく切ったハムと、マヨネーズを加えて混ぜ合わせたら、出来上がり!
※マッシュしたかぼちゃは、小分けして冷凍しておくと、便利だそうです。
マッシュしたかぼちゃに蜂蜜を混ぜて、忙しい朝や、ちょっとしたおやつ変わりにパンに乗せて食べると良いそうです。
他にも、マッシュしたかぼちゃにプリンの素を加えて冷やすと、パンプキンプリンが出来上がるそうです。
栗、かぼちゃ、おいものお菓子―ほっくり、ふんわり、しっとり… | ||||
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