いきなりタイトルに反してますが、生姜には目立って栄養成分はないようです。色々ありそうだと思っていたのにびっくりしました(≧▽≦)
でも、栄養成分はなくても、ショウガには注目すべき効能があります。「生姜なしでは漢方は成り立たない」といわれるほど漢方薬では重要な生薬として、漢方薬の約70%に生姜は使われているのです!それは生姜のあの独特の香りと辛味成分に秘密があるようです。
香り成分のシオネール
まずは生姜の香り成分。たくさんの香り成分が含まれているのですが、その中でも注目はシネオールという成分です。。食欲増進の働きや疲労回復・夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎の作用があります。
料理ではこの成分が臭み消しの役割をします。
生のショウガに含まれる辛味成分、ジンゲロール
ショウガは、生で食べるのと、熱を通したり乾燥したりして食べるのとでは薬効成分が違うんです。
まず、生のショウガの辛味成分にはジンゲロールというものがあります。ジンゲロールの薬効は殺菌作用です。なので、食中毒の予防なんかにいいんですね^^
よくお寿司にガリが添えられるのは、そういうことなんです!昔の人の知恵なんですねぇ。
また、細菌やウイルスと戦ってくれるので、風邪のひき始めなんかにいいんです。昔、おばあちゃんと暮らしてた時期が少しあったのですが、ちょっと咳をするとおばあちゃんが、すぐしょうが湯を作ってくれた思い出があります。これもおばあちゃんの知恵袋で、風邪のひき始めにはしょうが湯で、ノドが痛い時にはハチミツしょうが湯で、熱が出てしまったら、しょうがのくず湯。
今でも体が冷えて、なんだか嫌な予感…風邪??ってな時には私はしょうがたっぷりめのチャイを作ります。これは美味しくて、ほかほかしてくるので大好きです♪
生姜は立派な台所の常備薬ですね。使う場合は、おろしたてやスライスしたてを使いましょう。他にもおばあちゃんの知恵袋的な効能があったので、まとめてみました。
●生姜(しょうが)は台所の常備薬
熱を加えたショウガに含まれる辛味成分、ショウガオール
ショウガに熱を加えたり、乾燥させたりすると、ジンゲロールはショウガオールという成分にかわります。
ショウガオールの効能は血行促進、つまり熱を作りだすというものです。なので冷え性の人には良いですね^^
ここで身体を温める目的でショウガを使う場合に気をつけたいことがあります。それは生のショウガは使わないということ。
生のショウガにあるのはジンゲロールです。こちらは身体の深部の熱を手先や足先に送る働きがあるんです。手足の末端は温まるかもしれませんが、逆に身体の深部が飲む前より冷え冷え状態になってしまいます><
なので、生のままのショウガをスライスして紅茶に入れても、身体を温めるしょうが紅茶にはなりません。それで熱したことにするには不十分なんです(すりおろしなら熱が通るかもしれませんが^^)。ショウガそのものを熱するか、乾燥させたものを使いましょう。
そうすると、ショウガオールでポッカポカになりますよ♪
※追加です。
豚のしょうが焼きを美味しくするポイントは生姜にあったんです!
効能だけでなく、調理の仕方でも活かし方があるんですねぇ。
●ショウガ焼きをより美味しくする生姜の使い方